道路設計技術
主要地方道西脇三田線(兵庫県)
道路 - 設計・防災・維持修繕までトータルサポート -
道路は、単に人や車を輸送するだけでなく、情報や文化の伝達経路であり、人々が、社会生活を営むうえで必要なライフラインの収納や、防災・環境形成のための空間としても利用されます。私たちは、利用者の立場にたち、多様化するニーズに対応した様々な道路のあり方をご提案します。
当社では「道路設計」「トンネル設計」から「カルバート設計」「擁壁設計」「法面設計」に至るまでトータルでのご提案が可能です。
このページでは阪神コンサルタンツの道路に関係する設計技術の中から、
「道路設計」「道路トンネル設計」「道路災害防除設計」「舗装維持修繕調査・設計」
について実際の事例と共に、ご紹介します。
道路設計
道路には、国土の骨格となる高規格幹線道路から日常生活に欠かせない生活道路まで多種多様な道路があります。新設道路はもちろんのこと、バリアフリー化や交通渋滞・事故対策のための道路改築、老朽施設の維持・修繕など、様々な課題に対して最適な計画・設計をご提案します。
- 道路の計画・設計
- 道路施設の点検調査・補修設計
- 交通渋滞・事故対策の調査・設計
■ 道路設計事例 - 京奈和自動車道紀北東道路(和歌山県) -
高規格幹線道路の一例として、京奈和自動車道紀北東道路(和歌山県)をご紹介します。この道路は東南海・南海地震が発生した場合、被災地となる紀伊半島南部への広域アクセス道路として、救援物資・災害復旧機材等の迅速な輸送を可能にし、また、被災地から一刻も早く避難できる「命のみち」として防災面での大きな役割も果たすことが期待されています。また常時においては周辺道路の渋滞を緩和することにより自動車排出物を大幅に減らし、周辺環境の改善をもたらします。
環境に配慮した道路設計手法について
阪神コンサルタンツでは、様々なシミュレーション技術を駆使し、自然環境や生活環境に配慮した道路設計を行っています。
■ コンピュータグラフィックスを用いた設計シミュレーション
事例は高齢化社会に対応するための歩道のバリアフリー化(国道171号)にコンピュータグラフィックス(CG)を用いた例です。
次の神戸市道の交差点改良事例では、地域住民との協議において一般の方々にも理解しやすいよう、フォトモンタージュを作成しました。この事例では、ラジコンヘリにて空撮した写真を使用することで、整備前後の違いが分かりやすいようにしました。
■ 交通流シミュレーション
交差点改良は,運転者の利便性・安全性の向上はもちろん、渋滞の解消による排気ガスの減少等周辺の住環境の向上にもつながります。右の事例はこのような交差点改良による交通渋交通量の実測データや予測データを用いて、車両一台一台の挙動を再現する「交通流シミュレーション」を行った例になります。
■ 走行シミュレーション
下図は、道路改良(道路概略)設計を行う際に、走行シミュレーションを作成してルートの検討を行った事例になります。
道路トンネル設計
限りある国土を有効に利用しつつ、自然環境の保全と調和を図りながら道路網を構築するために、トンネルは重要な存在です。私たちは、数多くのトンネルの計画・設計のプロジェクトを通して、安全で快適なトンネルをご提案します。
- 山岳トンネルの設計
- 都市トンネル(シールド・開削)の計画・設計
- 既設トンネルの補修・補強設計
■ トンネル設計・施工事例
道路災害防除設計
道路を豪雨や地震等の災害から守り、安全・安心して利用するために、道路防災点検や災害防除対策を実施します。私たちは、現地の状況を十分に調査し、過去の経験や新たな知見をもとに、最適な対策を立案します。
- 斜面崩壊防止・落石対策施設の計画・設計
- 既存施設の補修・補強設計
■ 道路災害防除設計事例 - 落石対策(写真左)と斜面崩壊防止(写真右) -
舗装維持修繕調査・設計
日本における道路総延長は100万.キロを超えてさらに増加しており、そのほとんどが舗装された道路です。膨大な延長の舗装道路を安全な状態に保つために、舗装調査も合理化を図っていく必要があります。私たちは、道路状況や交通状況をふまえて最適な調査方法を提供し、最適な舗装維持修繕方法をご提案します。
- 路面性状調査・FWD調査
- 舗装設計
- 道路法面のアンカー健全度調査
■ 路面性状自動測定装置による調査事例
路面性状自動測定装置を用いることで、交通規制を行うことなく、短時間でひび割れ、わだち掘れ、平たん性を測定することが出来ます。
- 【路面性状自動測定装置の原理】
■ FWD調査
FWD(重錘落下式たわみ測定装置)を用いることで、短時間でたわみ量を測定し、舗装の健全度や路床土の支持力を評価することが出来ます。
- 【FWDの概要図】
■ 道路法面のアンカー健全度調査
グラウンドアンカー工が最初に用いられたのは1934年のアフリカで、日本に導入されたのが1957年です。当初はダムの施工に多く使われていたが、次第に斜面対策工として普及し、古いものは50年以上経過しています。このような背景からアンカーの状態確認や性能維持を把握することが重要となってきました。 当社はアンカー健全度調査研究会会員として、その点検手法の一つとして残存引張力を計測するリフトオフ試験及び解析を実施し、健全度判定を行っております。
当社では、この他モルタル吹付法面の健全度調査・修繕設計の実績を有しています。