地震動解析技術

地震動解析

地震動解析とは、さまざまな探査によって得られた地下の構造をモデル化し、地震が発生したときの応答解析を行うものです。

大規模地震災害が現実化する中、この地震動解析手法は各方面から注目されています。

下図は京都盆地の北東部で実際に発生した地震を使用して、地震による揺れの伝わり方を3次元シミュレーションした解析結果です。3Dモデリング技術と、これまでに実際に起こった地震波のデータを元にコンピュータ解析をおこなっています。

■ 京都盆地における地震動シミュレーション
■ 想定震源地(京都府北東部)
発生2000年5月21日 10時42分
マグニチュード2000年5月21日 10時42分
震央位置北緯35度2分18秒 135度48分36秒
深度約13㎞

※下図をクリックすると拡大図をご覧いただけます。

地震発生から4.8秒後
地震発生から4.8秒後
震源地付近の水色部分は、S波が地表面に伝わってきたことを示しています。
6.0秒後
地震発生から6.0秒後
激しい揺れ(黄色から赤)が京都駅北東付近に達しているのがわかります。山科にも強い揺れがみられます。
7.2秒後
地震発生から7.2秒後
激しい揺れの峠は越えたようですが、強い揺れ(緑)が嵐山から醍醐にかけた地域と東山西側で起こっています。
8.4秒後
地震発生から8.4秒後
南区から宇治にかけて強く揺れています。山科、東山西側に沿ったところでは、まだ比較的強い揺れが続いています。
9.6秒後
地震発生から9.6秒後
男山から城陽市にかけたところに揺れが伝わる様子がわかります。京都市内ではほとんど揺れはおさまっています。
10.8秒後
地震発生から10.8秒後
揺れはほとんど弱まっていますが、宇治川断層に沿ったところで、やや強い揺れが残っているのがわかります。

地震が発生してから約10秒後までの揺れの伝わり方や、地質構造の急変部で地震波が集中する様子などが解析されています。今後の防災計画の策定に対して有用な情報となります。

※別ページに関連項目があります。

地震被害想定